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高断熱と高気密

 高断熱とともに欠かせないのが高気密です。一般に高気密というと、建物の隙間から出入りする熱エネルギーの損失を減らし、室内居住空間を暖かくするためのものと思われていますが、本来は壁体内部における内部結露の防止をはかることがその最大の目的であり、隙間から出入りする熱エネルギーの損失の改善はその副産物のひとつの結果であるのです。簡単に言うと、断熱層の室内高温側に隙間があると、室内の水蒸気を含んだ湿った空気が建物内外の湿圧差によって断熱材内部に入り込み、外気よりの比較的温度の低い部分で途端に露点に達し内部結露を起こしてしまいます。この内部結露は寒冷地においては冬季に、蒸暑地においては夏冬問わず発生する場合があり断熱材の性能を低下させるだけでなく、構造体を腐朽させる原因となり、まさに建物の寿命を左右する大きな要因となります。内部結露は断熱性が高くなるほどその被害は大きくなる傾向があり、故に、高性能住宅においては高気密にすることが耐久性を高める絶対必要条件になるわけです。

 一般に、空気中に含まれる水蒸気の大きさは10万分の4ミリと言われ、これを見ようとすると、100メートル先を見て4ミリの大きさのゴミを探すようなものであり、防湿層に刺した針の穴程度の大きさにおいても、水蒸気は何の抵抗もなく簡単に通過してしまいます。それゆえ、高性能住宅の本場の北方圏諸国においては、耐久性の確保という観点からこの防湿層の施工が非常に完璧に行われており、我が国においては、気密シートと呼んでいる防湿シートを貼るために、スティップルピンという針を使っていますが、欧米では防湿欠損を起こすため決してこのようなものを使うことなく、まさに水も漏らさぬような施工がされています。そのため、建物の耐久性が飛躍的に高く、木造住宅の寿命は我が国の倍以上の性能を有しているのです。ちなみに、我が国においては、隙間風を防ぐと言うことからエアバリアーという名称で防湿層を防風層と混同して言われていますが、これは全くの和製英語であって、本来は水蒸気をブロックすると言う事で、先進の北方圏諸国ではVapor Barrier(ベイパーバリアー)と言います。

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